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玉置山から前鬼迄


熊野修験・春峯入り(大峰南奥駈・順峯)
     参加者 34名(女性10名)・・・行仙の宿に宿泊出来る人数が限られている為少人数での奥駈となった。

5月11日(晴天)・・・移動日
新大阪迄は近いのだけど、それからが長〜い。
新宮の 新宮高校に近い場所のホテルで宿泊

5月12日(晴天)
AM5時に新宮高校正門前に集合。
サポート隊の人達の車で2時間弱の移動・・・AM6時40分頃に玉置神社駐車場へ到着。
AM7時から山林抖(さんりんとそう)が始まる。

玉置山駐車場→玉置山→如意珠ケ岳→古屋宿→香精山→拝返し→菊ケ池→四阿宿→槍ヶ岳→笠捨山→行仙山小屋(泊)
   (昨年より30分早く到着との事。それでも10.5時間)
ヘロヘロで行仙山小屋に到着して勤行をあげ、これから一仕事。(閼伽行・・・水汲)
急峻な山を下って水場へ。(片道10分なのだけど、その坂が急峻な事が・・・)
サポート隊の人達によって2gのペットボトルに水が入れてあり、それを紐で2本を結んである。それを肩にかけて運び上げる。
   (自分の使用する水は自分で運ぶという事で)
行仙山小屋には一般登山客が2人いたので、総勢36人。(隙間全く無)
夕食は豪華な弁当と暖かい味噌汁と暖かいお茶が用意されていた。
  (PM8時消灯)

※今回は暑いだろうと思い、暑さ対策バッチリで臨んだ。ところが風が強くブチ寒かった。
歩いている時も上着が離せず、たった5分の休憩でも寒いので早く歩きましょう・・・という感じだった。
冬用のTシャツを持っていたので、これが役にたった。
行仙山小屋では火を焚いて、人数は36人、毛布も上下があったのだけどそれでもあちこちから「寒いねぇ」の声。
私は、冬用Tシャツの上に薄手のジャケットを羽織って、カッパを上下着てねた。(この位着ると寒くなかった)
荷を軽くしようと一度は出した冬用Tシャツ・・・持って行って良かったぁ♪


5月13日(晴天)
AM4時起床→4時半朝食→5時出発
行仙山小屋→行仙岳→怒田宿→平治宿→持経宿→乾光門→涅槃岳→般若岳→子守岳→奥守岳→太古の辻→深仙→空荷で深仙潅頂堂へ→深仙→前鬼(小仲坊で宿泊)
        (本日・・・13.5時間)

※今朝は朝から風も無く「今日は暑くなりそうだ」っと行者さんの声。
その通りで夏用Tシャツ1枚でも汗が出た。

5月14日(晴天)
今日は移動日と思っていたのだけど、小仲坊から裏行場に行けるとの事で予定を変更した。
同じ宿に宿泊した4人(2人の行者さん・私と下関からの参加のUさん)で行った。
五鬼助さんに「行けるけど行かない方が良い」と言われたので、垢離場迄行った。実は一昨年の台風12号で直径2m位の巨岩が川を塞いでいる。
   (腰下位迄濡れて川を渡れば裏行場に行けない事は無いのだけど、行かない方が良いと言われたので行かなかった)
垢離場迄 往復3時間(今日も歩いてしまった・・・)

小仲坊で身支度を整えAM11時に出発。
行者のYさんの車に同乗させて頂いて吉野駅迄送って頂いた。
同乗していた他の3人はまだ他の場所に行くそうだ・・・実は私も一緒に行こうと誘われたのだけど、行かなかった・・・疲れてるんだもの・・・それにしても元気じゃねぇ〜〜。

帰宅したのはPM7時頃


※小仲坊・・・1,300年前 役行者は鬼の夫婦を従えて行をしておられた。
その役行者が、従っていた鬼の夫婦に「この地で修験者の世話をせよ」と言われた。
その約束を、その場所で未だに修験者の世話を続けておられる人が営んでいる宿坊。
現当主は61代目 の五鬼助義之さん。
一言で1,300年って言ったって・・・うぅ〜ん・・・気の遠くなる話しだ。

この鬼の夫婦には5人の子供達がいて、それぞれで宿坊を営んでいた。
  五鬼助(小仲坊)・・・義之さん(61代)
  五鬼継(森本坊)・・・義文さん(61代)・・・宿坊はされていない。
  五鬼上(仲の坊)・・・昌男さん
  五鬼童(不動坊)・・・断絶?
  五鬼熊(行者坊)・・・断絶?
  

※急峻な登り下りを長時間繰り返し、鎖場、痩せ尾根・・・。
その中でシャクナゲ・アケボノツツジ・ミツバツツジ・名前が不明なのだけど、花色が赤黒いツツジ・ムシカリ・ワダソウ・ワダソウにそっくりなワチガイソウ・・・等々。
沢山の花が迎えてくれた。

※巨木のブナと巨木のヒメシャラが同じ場所で育っている自然林。新緑の美しい淡い色に思わず見とれた。

※そうそう・・・歩き方
実は初日の事。歩き出して数時間で右膝に違和感というか痛みを感じた。
3月の奥駈1回目のような長時間歩いての痛みなら解るのだけど、歩き出して数時間で痛むって・・・何故?っと考えつつ歩いていた。
で、気づいたのが「右足の歩き方が変なのかしら?」って事
膝は膝を曲げる時、足指の方向と膝の曲げる方向が同じでないと膝を痛めてしまう。
左足はちゃんと足指と膝の曲げる方向は同じなのだけど、右足はどうやらその動きが出来ていないようだ。
で、意識して右足指と同じ方向へ膝を曲げて歩いていたら「あら不思議」・・・痛みが取れた♪
総合計で27時間も歩いたのだけど、結局膝は痛くならなかった。
歩き方の癖って自分では解らないので、今回の奥駈で一番の収穫は「歩き方に癖がある」という事に気づいた事だ。

高木導師・行者の人達・ご一緒した人達・サポート隊の人達・・・そして家族に感謝。
天気に感謝。