当連盟について

少林寺拳法の活動は、1965年7月、近畿大学支部OBの宮脇功次(元小野田道院拳友会代表・2016年7月逝去)が「少林寺拳法の思想と技法を故郷に広めよう」と小野田市に六十畳の自前の道場を建設し小野田支部を設立したことから始まった。

また、1969年6月に、本部で修行した長田正紀(現山口西京道院拳友会代表)が帰郷し山口市に山口西京支部を設立したことにより、この二人が山口県での少林寺拳法発展の礎となった。

長田は、1970年4月には山口大学少林寺拳法部を設立、また1971年10月には龍谷大学支部0Bの佐々木真人(元宇部道院拳友会代表)が宇部市に宇部支部を設立、1972年2月には千葉工業大学支部OBの神野敬久(元萩道院拳友会代表)が萩市に萩支部を設立し、同年5月に山口県連合会が発足され、初代理事長に宮脇功次が就任した。

連合会発足により県内の交流が活発になり翌1973年4月から合同練習が毎月実施されようになり、同年10月には初の演武会を萩工業高校体育館にて実施した。

県連盟行事として1974年から親睦会を兼ねた新年会を毎年実施しており1976年6月に萩市武道館の落成記念として、初の県大会を催した。その後も県大会は、山口市や宇部市、萩市、周南市、岩国市などに場所を移しながら、毎年開催している。

1976年4月より、二代目理事長として長田正紀が就任した。翌年77年11月には、香川県連盟、奈良県連盟に次いで全国で三番目というスピードで県体育協会の加盟を果たした。また、1984年4月には、わずか2校による全国で始めての高等学校体育連盟に加盟し、他府県に大きな影響を与えた。この年県連合会は県連盟へと切り替えられた。

1986年8月に萩市において第13回全国高等学校少林寺拳法大会が開催され県連盟全体で運営協力を行った。この大会で支部間の連携の良さが証明され県連盟全体の自信へと繋がった。

1997年6月に萩市民体育館において少林寺拳法創始50周年記念大会を開催した。この年の支部数35支部(内大学支部5、高校支部6)である。同年9月には予てより交流のあったイタリア連盟の拳士27名が来県し、防府市武道館において技術交流を行った。

1999年から県連盟の新たな行事として、拳士相互の親睦と技術研鑽を目的とした夏季合宿を2004年まで毎年行った。

2002年4月より、三代目理事長として渡邊晴夫が就任した。同年5月宗由貴総裁をお招きし第30回山口県少林寺拳法大会を山口市で開催した。

2003年1月に山口県少林寺拳法連盟三十周年を記念し、鏡開き式を山口県セミナーパークで開催し、県連盟の新たな門出とした。昨年に続き宗由貴総裁にご出席いただき県連一同感激であった。

2006年7月には、少林寺拳法創始60周年記念行事として、宗由貴総裁と一坂太郎先生をお招きし特別講演とシンポジウムを山口県総合保健会館にて開催した。

2009年11月山口県地域社会武道指導者研修会(少林寺拳法)開催 本部指導員:秋吉好美・田村明先生、少林寺拳法の地域社会武道指導者研修会は山口県では初めてであり72名が参加し大いに盛り上がった。

2010年4月参与であった三浦美充氏が県連副会長に就任、同年11月本部指導員:新井庸弘連盟会長、永安正樹先生を招き山口県地域社会武道指導者研修会(少林寺拳法)開催した。この年も92名が参加し指導者の資質向上を図った。同年山口県武道振興協議会が発足し第1回山口県武道祭が開催され少林寺拳法連盟も参加、以後毎年参加し少林寺拳法をアピールしている。

2012年4月に山口県少林寺拳法会長を村岡正義氏から樫部裕人氏に、理事長は渡邊晴夫から倍地弘憲に交代した。また、参与であった陰山和子氏が県連副会長に就任した。

2013年1月山口県少林寺拳法連盟40周年記念祝賀会を山口市のホテルニュータナカで開催し、記念誌「山口県少林寺拳法連盟40年のあゆみ」を作成した。

2016年4月中学校武道必修化授業での少林寺拳法採択を期待して山口県中学校少林寺拳法連盟(任意団体)を発足した。同年4月第1回山口県中学生少林寺拳法を開催、以後毎年開催している。

2017年10月 7年ぶりの山口県地域社会武道指導者研修会(少林寺拳法)開催 本部指導員:牧野清・荒井章二先生、延べ60名が参加した。

2018年1月山口県少林寺拳法連盟会長 樫部裕人様から高村正彦様(元衆議院議員)に交代。顧問として高村正大様(衆議院議員)が就任した。また、山口県少林寺拳法連盟理事長が培地弘憲から渡邊晴夫に交代した。同年7月山口県地域社会武道指導者研修会(少林寺拳法)開催 本部指導員:大野木健三・合田雅彦先生、参加者41名であったが充実した研修会であった。

2019年11月山口県教育委員会主体による「多様な武道等指導充実支援事業」のモデル校の岩国麻里布中学校で少林寺拳法が採択され1,2年生約240名を対象にそれぞれ2時間の体験授業に山口県少林寺拳法連盟より7名の指導者を派遣し授業に当たった。かなりの好評であり少林寺拳法を知っていただく良い機会となった。

2020年新型コロナウイルスの蔓延により、第5回山口県中学生少林寺拳法大会、第48回山口県少林寺拳法大会、令和2年度山口県体育大会少林寺拳法競技を中止した。また第14回全国中学生少林寺拳法大会、2020年度少林寺拳法全国大会inおおさかも中止となった。同年11月、12月にコロナ禍であったが「令和2年度武道・ダンス等指導推進授業」のモデル校の宇部市上宇部中学校及び岩国市岩国麻里布中学校で少林寺拳法が採択され上宇部中学校では1年生約140名を対象に3時間、岩国麻里布中学校では1年生105名を対象に2時間の少林寺拳法の体験授業に合計19名の指導員を派遣し授業に当たった。前年に続き好評であった。

2021年度は新型コロナウイルスの感染対策を十分に行い無観客、演武は無気合等により、第6回山口県中学生少林寺拳法大会、第49回山口県少林寺拳法ムービー大会、令和3年度山口県体育大会少林寺拳法競技(高校・一般・スポ少の部)を開催することが出来た。ただ第15回全国中学生少林寺拳法大会、2021年度少林寺拳法全国大会in Tokyoは中止となった。同年11月はにコロナ禍であったが「令和3年度武道・ダンス等指導推進授業」で柳井市立柳井中学校で3年生約180名を対象に1時間の少林寺拳法の体験授業に合計6名の指導員を派遣し授業に当たった。前前年、前年に続き好評であった。

2022年度は新型コロナウイルスも徐々に終息に向かいつつある中で、予定していた大会行事は全て実施出来た。ただ、7月に安倍晋三 様 元総理(県連顧問)が銃撃され逝去されるという痛ましい事件があり、国、県連としてもお大きな損害となった。9月の地域社会武道(少林寺拳法)指導者研修会は5年ぶりであり、本部指導員の新井庸弘先生、福家健司先生から充実した指導を受けた。同年11には2022年度少林寺拳法全国大会in Osakaも無事開催された。また、同年12月には令和4年度地域社会指導者活用実践支援事業で周南市の岐陽中学校で2年生228名を対象に2時間、柳井市の柳井中学校では1年生180名、3年生185名を対象に3時間の少林寺拳法体験授業に延べ20名の指導員を派遣し指導に当たった。次年度も授業時間の拡大と採択学校の増加が期待される。

2023年度は山口県少林寺拳法連盟50周年の年であり、盛大にお祝いする予定であったが新型コロナの影響により、県連内部のみでお祝いした。山口県少林寺拳法連盟50周年を記念し記念誌を作成したことで形に残すことが出来た。また、同年5月から新型コロナも5類に移行され行動制限も緩和されたことから、県連行事はほぼ計画通り実施することが出来た。