旅の参考


備忘録として、<ニューカレの旅 勘所講座>


貿易風

   ニューカレドニアで貿易風を初経験しました。
   とにかく風がすごいので記念写真はカメラブレに十分ご注意を!!
   服装も暴風を前提に計画しましょう。

   こうなると貿易風はまるで悪者ですね。しかし、貿易風は古来より
   海洋民族の見方で様々な民族・文化交流の立役者になって来ました。
   昔の人は貿易風を利用して船を操り広い海を移動、渡り歩いていた
   からです。

   海のロマンを語るつもりはありません。
   ただ、貿易風はリゾートライフにはちょっと困ったちゃんなのです。
   「晴天なのに風だけが台風である」これが、私の第一印象でした。
   ただし、風速は早いですが嫌な吹き方ではありません。すがすがしい
   感じです。

   綺麗な写真を撮りたい方、カメラはしっかり固定して撮りましょう。
   また、服装はヒラヒラなものは優雅には見えないのでガッカリかも?
   風は一日中吹いているのではありません。早朝と夕時が多い様です。
   この際、貿易風に地球の営みを感じて大らかに楽しみましょう。

   貿易風を使ってウインドサーフィンが矢のようにかっ飛んでいます。
   大迫力で必見ですので、是非足を止めてじっくり見てみて下さい。
   ウインドサーフィンのギャラリーをするのも、なかなかおしゃれで
   楽しいですよ。ニューカレドニアはウインドサーファー憧れの地です。
   その立役者、功労者はもちろん、あのちょっと困ったちゃんな貿易風
   です。


偏光レンズ

   偏向レンズが使ってあるサングラスを準備する事。
   これは絶対にお薦めです。

   リゾートでの必需品だと思います。
   ニューカレドニアの素敵な散歩をお楽しみ下さい。
   
   天候に少々恵まれなくてガスッた様なコンディション
   でも、偏向レンズ越しに見る風景は素晴らしいものです。
   余計な乱反射が抑えられていて透明感のある風景が楽し
   めます。海岸線の散歩などを素敵なものにしてくれます。
   素晴らしい風景に惚れ惚れしながら散歩しましょう。


時間を味方に

   アインシュタイン先生の特殊相対性理論では、世の中、時間の進み方が
   違う事があるそうです。実は、時間の進み方が違うのは、私のリゾートラ
   イフ理論においても同じです。

   リゾートでは時間の進み方が違うのです。本当ですよ!!リゾートライフ
   では「時間を味方に」付けることはとても重要です
   リゾートに流れている時間は一種独特です。それは、目的地のホテルに
   着いて重いドアがバタンと閉まって部屋の中がシーンとなった時から始ま
   ります。この時がまさに、あなたにとって特別な時間の始まりだからです。

   私が過ごしたウベア島のリゾートはとてもエレガントなものでした。
   大人の世界です。無駄なものは何もありません。海にはバナナボートもな
   ければパラソルやチェアすらありません。何も無いわけですから時間に追
   われるものも何もありません。ただそこにはゆったりとした静かな時間が
   流れているだけです。

   リゾートの地において、人それぞれ時間の過ごし方が異なります。あなた
   は目的地に着いたらどの様に時間を過ごしますか?
   日本にいた時と同様、時計を見ながら、あれもこれもと忙しい時を過ごし
   ますか?それとも、波のささやきも楽しむほどにゆったりとした時間を過ご
   しますか?はっきり異なるリゾートの過ごし方ですね。どちらも充実した過
   ごし方です。

   ところでアインシュタイン先生はその理論の中で「異なる慣性系において
   時間の進み方が異なる」事を証明されました。私のリゾートライフ理論に
   おいても異なるリゾートの過ごし方では時間の進み方や質までもが違っ
   て来ます。証明出来ませんけど、、、、、。しかし、先程の二つの例で考え
   ても、過ごし方が違うと、それぞれが感じる時間の進み方が異なることは
   皆さんにも同感して頂けるのではないでしょうか。

   みなさん、どうか素敵な時間を過ごして下さいね。自分にとって心地よい
   時間を手に入れてください。

   最後に、リゾートライフ理論って?実は先程、私が適当に考え出しました
   アインシュタイン先生ご無礼をお詫びします。


シャンプーセットの持参

   あなたは、トニックシャンプーは好きですか?私は大好きです。洗い上が
   りがシャキッとしますよね。洗った!!って感じがします。
   体を洗う事については、私の場合、ボディーソープは洗い上がり感が今ひ
   とつシャキッとしないので必ず石鹸を使っています。石鹸の方がさっぱり感
   があると思います。

   そんな「シャキッ」とした洗い上がりが好きな私なのですが「うん、私も同感
   だ」とうなずいて頂いた方に、日頃から常用しているシャンプーと石鹸の持
   参をおすすめします。

   あまり批判をしたくないですが、あちらのは何といってもパワー感がありま
   せん。シャキッと派の私から言わせれば許し難いほどです。シャンプーは
   泡が立たないのでリンスではないかと疑った程でしたし、ボディーソープも
   これまた泡が出なくてイライラしました。優しい洗い上がりで良いことなので
   すが私はちょっと御免こうむりたいので次の旅行には常用品の持参をする
   事にしました。あなたは、どうします? 


服装は大切

   ニューカレドニアに限らず海外では人は見かけではっきり判断されます。
   この傾向は日本の比ではありませんので、気持ち良く過ごそうと思えば
   それなりに服装の準備が必要です。

   海外では住み分けがはっきりしているのでしょうか?日本人にとっては
   実際の経験がないと実感が掴めない事だと思います。 

   私がこの事を認識した実話をご紹介しますと、ニューカレドニアの初旅行
   の時でした。ある通りを散歩しているとすれ違う方々が「ボンジュール」と
   か「メルシー」とか声を掛けてくれ、私は返事をするのが心地よく嬉しかっ
   たのですが、翌日歩いても今度は視線すら向けてもらえませんでした。
   日本に帰ってようやく原因が服装であった事に気が付いた、という経験が
   あります。分りにくいので例え話しをご紹介します。     
  
   例えば食事の店に私が入ったとします。Tシャツと半パンとサンダル姿に
   リュックを持って入ったとしますと、それを見たウエイターの方は私を一番
   端っこの席に通すでしょうね。逆にサマージャケットに折り目のビシッと入
   ったパンツと磨いた革靴を履いて、小奇麗なハンドバックを持って入った
   らウエイターは店で一番見晴らしの良い海の見渡せるテラス沿いの席な
   どに通してくれるでしょう。

   この例は分りやすかったと思います。一事が万事こんな事ですので良い
   旅をする為に服装は行きたい場所に合ったものを準備しましょう。Tシャツ
   と半パンは海の遊びに合いますが、リゾートホテルのディナータイムの場
   では浮いてしまいます。ディナー用にジャケット等エリの付いた上着位は
   準備すべきです。それにディナーにサンダルと半パン、Tシャツでは自分
   にとってもムードがいまいちではないでしょうか。準備万端で旅を楽しみ
   ましょう。 


格安オプショナルツアーと歯磨き粉

   お土産以外に何を買って帰るか?この事は予算に余裕がありそうだっ
   たらみなさんが思案される事だと思います。多くの場合、自分への記念
   品を考える事でしょう。

   自分だったら何々を買うというイメージが既にあるのでしょうね。私の提
   案は以上の話しに付け加えてさらに+αの買い物のご提案です。それ
   もとびっきり楽しい思い出に残る買い物です。

   それは、地元の人が行くスーパー等で日常品を買って帰ることです。結
   構、楽しめますよ。観光スポットを中心に旅をされているのであれば、な
   おさらです。ちょっとした旅のブレイクやアクセントになります。それに、
   観光客が見当たらない現地の人の生活の場に触れるのは実際に経験
   してみると心の高揚と言いますかドキドキして楽しいです。

   私がスーパーに行って買ったのは、ジュースとかちょっとしたものでした
   が陳列棚にある海外製品の見慣れないパッケージを眺めていると今更
   ながらといった感じでしたが外国に来てるんだ~と感慨ひとしおでした。
   ひょっとすると、あなたが予定するオプショナルツアーに匹敵する楽しさ
   になるかもしれませんよ。以下は私の経験です。

   観光客が使わないバスに乗って地元の方の生活圏内に入っていく所か
   ら私の「スーパーお買い物ツアー」が始まりました。バスに乗っている時
   間も含め終始ドキドキで楽しめました。おもわずスーパーに向かってシャ
   ッターを切ったりで思い出に残る満足した時間を過ごせました。

   えっ「タイトルの歯磨き粉は」ですって?そうなんです。これには話しの続
   きがあって、私がその時にスーパーで買い物をした物は喉が渇いていた
   のでジュースを買うなど当日に無くなってしまう買い物ばかりだったので
   後でそれに気が付いた私は、翌日になって日本に帰っても当分使えるよ
   うな生活品をもう一度買いに行こうと決めました。買い物の内容をホテル
   で思案した結果、歯磨き粉がいいや!!という事になり今度はスーパー
   ではなく薬屋さん行ってみて歯磨き粉を買いました。

   個人商店の薬屋さんだったので日本と店構えや規模が同じでなんとかな
   ると踏んでいたのですが、製品の表記がフランス語なわけでパッケージの
   デザインを見ても何がなんだかわかわず仕方なしに、店の主人にボディー
   ランゲージをしちゃいました。地元の買い物客の注目の中で恥ずかしいと
   思いながら歯磨きをする準備のポーズをして歯磨き粉を指差してもらうこ
   とに成功しました。そして、製品パッケージを見てデザインが一番気に入っ
   たのを選んでようやく買うことが出来ました。

   この時に買った歯磨き粉は日本に帰ってから当分無くならず使えていまし
   たので、毎朝の歯磨きの度に心がニューカレドニアに瞬間移動するのを
   素直に旅の余韻として楽しんでいました。皆さんはどんな買い物をします
   か?「スーパーお買い物ツアー」は結構お勧めです。


ホテルに入って最初に行うこと

   あなたがリゾートホテルの部屋に入って最初にする事は何ですか?そう
   ですね、荷物をおろす事ですね。でも次は何をしますか?別に意地悪な
   質問を始めているのではありません。

   「疲れた~」と言って、ベットにフライングジャンプしますか?それも良い
   ですね。大切な人を抱き寄せて熱いキスをしますか?もっといいですね。
   ウラヤマシイ。

   私がやった事はちょっとオタッキーな事でした、少なくともムードは無い
   ですね。それは、写真を撮り出す事でした。10-24mmというとっても
   広角なレンズをカメラにつけて部屋の中のある部分を熱心に写真に写
   して回る事をしました。私が撮ったのはリゾートホテルの紹介ページに
   必ずのっている「あれ」です。

   やっぱり「あれ」はリゾートの象徴的なシーンですからね、しっかりと心
   に焼き付けて写真もバッチリとっておく必要がありますね。さて、「あれ」
   とは何でしょうか、もったいぶっているのではありません。実は正直ボ
   キャブラリー不足でうまく表現が出来ないので困っているだけです。

   出来ればおしゃれな表現をしたかったのですが、致し方ありません。
   「あれ」とは、ベットメイキングのちょっとしたイキなしつらえと、バスル
   ームにある小物のイキな置き方の事です。

   ともにその演出はある意味リゾートホテルの顔であり主張とも言えま
   す。リゾートホテルの紹介に使われている写真を見ますと玄関の構
   えやロビーの写真が省略されても、ベットメイキングの写真は省略
   されることなく紹介されています。

   その写真の表現は様々で、ほぼマクラだけが写されていたり、ベット
   から天井までが広く写されていたりと色々です。それは、リゾートの
   営みをかもし出そうとしていたり、安らぎであったり、オリエンタルで
   あったり、ちょっとエロチックであったり様々な表現で写されていま
   す。ある意味リゾートの顔となっている象徴的な写真ですね。
   
   旅行者はそれらの写真をパンフレットなどで、おそらくそのリゾート
   ホテルに入る前に、いえもっと早い段階の旅行自体の計画をして
   いる頃から既に、それらの写真を見知っているケースが多いので
   はないでしょうか、旅行のパンフレット等では必ず掲載されている
   からです。

   皆さんはホテルに到着したら私のように写真は撮らないかもしれま
   せんが、あらかじめご自身がリゾート本や旅行パンフレットの中で
   写真のシーンとして見知っていた情景が、正にそのシーンがご自身
   の目の前に今現実となって広がっている事を心の中で感動を持っ
   て感じとり、喜びに変えて頂きたいと思います。

   私の時はというと憧れたシーンを目にして、念願がかなった思いが
   こみ上げて、目頭が熱くなってしまいました。その時の感動をあな
   たにも味わってもらいたいです。

  「あなたがリゾートホテルの部屋に入って最初にする事は何ですか?」
  良いご旅行を!!


オレンジ色の服

   私はウベア島でカメラを持って撮影をしている間、オレンジ色のパーカー
   を羽織っていました。

   ところが本島に戻ってホテルでニュースの映像を見ていて気が付いたの
   です。あちらの監獄での囚人服の色がオレンジ色なのです。いやはやこ
   れには苦笑するしかありませんでした。

   ウベアではビーチに人が少ないですし、目立たない格好でカメラを持った
   男が一人うろうろ していると思われると、あらぬ疑いを掛けられるという
   ものです。ですから私はハッキリと目立つ色の服装で歩き回る事にして
   いたのです。道路を歩いていても車に目立ったほうが良いですし何かと
   安全方向のはずでした。過ぎたことはまさに苦笑するより仕方が無かった
   のですが、安全方向に違いはなかったかもしれませんが、ビーチを男が
   一人急ぎ足で歩いていて、時々まわりを確かめるようにキョロキョロしてい
   て、その男の着ている上着がオレンジ色だったら島の人たちはどんな思
   いで見ていただろうと想像せづにはおれません。

   脱走した囚人と勘違いされる訳ではありません。おそらくは、私が実際思
   ったよりはるかに誤解や問題は少なかったと思います。しかし、図らずも
   人騒がせな行為をしていた事に反省をした次第です。今まで日本にいる
   ときは、釣り等アウトドア、あと帆船「あこがれ」に体験乗船した時などに
   何かと人の目に付いた方が良いのでオレンジのパーカーを愛用して来ま
   した。

   今も変わらずオレンジ色のパーカーを着ています。袖を通すたびに少し苦
   笑しています。大切に着ていますが、一着の服がとんだビンテージものに
   なりました。


缶ずめ

   カンズメが美味しいのなんのって、もう一度買いに行ってしまいました。
   雑貨屋さんに行った時に見つけたのですが、イワシの煮込みレモン風
   味フランス料理風とでも言いましょうか美味でした。素晴らしい!!

   もともとは日本の料理が恋しくなってイワシのカンズメを買うという少々
   理にかなわない行動だったのですが、吉と出ました。カンズメのパッケ
   ージのデザインは醤油味煮込み風にあしらってあったのですがね。


パラソル

   リゾートでは海岸線やプールにパラソルという花が咲きますよね。それは
   朝食時は閉じていていつのまにか花咲いて、夕方には閉じています。パ
   ラソルは象徴的なシーンですしリゾートの仕組みからは、おへその部分に
   あたります。中心地ですね。

   中心地から何もかもが形作られていますので、全体像を手っ取り早く理
   解するには、まずパラソルのある所に足を運んでみることが大切です。

   象徴的なシーンとして写真を撮っておきたい方も多いはずです。写真は
   朝食の跡にすぐに撮りに行くのが良いでしょう。昼になってしまいますと
   ビキニのお姉さま方が日光浴をされていますので、そこにカメラを向ける
   のは勇気が要りますしマナー上好ましくありません。

   ところで、パラソルを入れた写真ってすごく難しいって知っていましたか?
   私などが撮ると全く様になりません。単純で明快な写真は実に難しいの
   です。上手な写真をものにしたいあなたに、リゾート写真家 増島実さん
   の写真を見て頂きたいです。撮影意欲が沸いて来ると思います。

   Webで写真を沢山公開していらっしゃいますので、パラソルのあるシーン
   以外にも写真におさめておきたい風景のパターンを漏れなく押えておく
   ためにも是非Webを見てください。眺めるだけでも勉強になります。

   増島実さんの写真は単純で明快で素直な写真です。誰もが理解できて
   誰でも真似が出来そうな真っ正直で誠実な写真です。しかし、実は誰も
   が決して真似出来ない大変完成度の高い写真でありそれをコンスタント
   に撮り続けていらっしゃいます。凡人には到達できない領域です。とても
   品の良い写真でリゾート分野の写真家の中で孤高の存在だと思います。
   私は増島実さんの写真の大ファンです。写真集も沢山出されていますよ。



天国に一番近い島

   「山の彼方の空遠く、”幸い”住むと人のいふ」この言葉は当時中学生だ
   った少年の心を救いました。

   「幸せは何処にあるのだろう?ありはしないのだ」これは当時、小学生だ
   った少年の出した答えです。「だからこそ人はみな幸せを願って努力し、
   泣き、悲しみ、遠くを見上げて幸せを願うのだ、、」ずいぶんとませたガキ
   です。

   少年はやがて中学生になり映画「天国に一番近い島」と出会いました。
   その映画では「幸い住む場所は確かにあります」と言わんばかりのスト
   ーリーが展開されており、しかもその場所について具体的に、ニューカ
   レドニアのウベア島であるとしていたのです。

   「山の彼方の空遠く」とはニューカレドニアである、と言っているのです。
   幸い住む場所とは本当にニューカレドニアのウベア島でしょうか?

   「幸せは何処にあるのだろう?ありはしないのだ」その時、少年の心に
   迷いが生まれました。

   映画に出てくる映像は、それまで目にしたことの無い様な、真っ青な海や
   小麦粉の様な真っ白な砂浜でこの世の物とは思えない程美しく、少年に
   とってそれは神々しいものであり、それまでの固定観念が変わるほど刺
   激的な映像でした。映画ではウベア島とは神々が地球に、最初に降り立
   つ時の島なのだそうです。自然と、その島の人たちはみな幸せなのだそ
   うです。

    映画の設定を信じた訳ではありませんでした。しかし、幸せは、本当は
    あるのかも知れない、、と映画を見終わった時、少年はやっとそう思え
    たのでした。

    映画では少女が父の残した言葉を頼りに「天国に一番近い島」を探し
    始めるのですが、なかなか見つかりません。しかし、最後は自分の心
    の中の声を頼りに探し出します。”幸い”とは心の中にあって、あなたを
    待っているのかもしれませんね。

    ところで、あなたの幸せは何処にありますか?きっとありますよ。
    私の場合はニューカレドニアのウベアです。少年時代も今もこれからも
    ずっとです。お幸せに!!


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