6月17日に通所リハビリルームにおいて、大運動会を行いました。
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相変わらず降り続ける雨。2000年6月17日早朝。昼から行われる運動会
を暗示するかのような空模様。室内で行うとはいえ、天候の良否はその
場の雰囲気を醸し出す大きな鍵となる。
午後1時、今まで降り続いていた雨が嘘のようにやむ。まるで計ったかの
ように、、、。午後1時半、運動会が挙行された。院長、婦長、事務長と
挨拶が終わり、いよいよ選手宣誓。赤、白の代表者が職員につきそわれ、
前へと進み出た。今回は前例をやぶって女性二人が宣誓を務める。
まずは白組代表から。「宣誓!。私達、、、ハハッ ハハハッ、、。」
マイクを通して笑い声がこだました。しばらく続いた笑い声に混ざって
すすり泣く声が聞こえてきた。一同騒然となったが、泣きながらも最後
まで宣誓をしてくれたIさんには周囲から惜しみない拍手が送られた。
(終了後聞いてみるとかなり緊張してしまったようだ。)一方、赤組代表
は無事何事もなく宣誓を終える事ができた。無事大任を果たし終えた
お二人、大変ご苦労様でした。
次は運動会の歌。この歌は炭坑節の替え歌
で、ある青年が丹誠込めて作ったもの。会場全員想像を遙かに超えた声量で
歌ってくれた。感謝、感謝。
次に行われたのがラジオ体操。ランニング
姿の爽やかな?職員が笑顔を振りまきながら皆の前で体操する姿は素敵だった。
ラジオ体操も終わり、いよいよ競技の開始。始めの競技は「ジャックと
豆の木」。内容は、4列横隊となった赤白両チームの両側に職員が立つ。
一方の職員には豆のツルをイメージして飾り付けたロープが巻き付いていて
スタートの合図と同時にそのロープを引っ張り、隣へ隣へと送っていく。
端まで流れるともう一方の職員へとそれを巻き付け、今度は逆方向へ送って
もとに戻った時点でゴールとなる。早く出来たチームが勝利を手にする
アクロバティック・スリリング・ゲームだ。私としては、「お代官様、
ご無体な!、あーれー」という題にしたかったのだが、当然ながらあっさりと
退けられた。このゲームは想像以上に過酷だったようで、楽しそうにゲームを行う
患者さん達とは裏腹に、あまりに激しい回転に吐き気をもよおす職員が続出。
ゲーム自体は大変な盛り上がりを見せたが、職員の辛さを考えると発案者と
してチョット反省、、、。
次に行われたのが「運命競争」。このゲームは運動会でよく行われる借り物
競争と同じ。(仮装も有り)赤白5名ずつの選抜者が、各1人ずつ競争をし、
早くゴールしたチームの勝利となる。色々な物を借りたり、扮装したりする
患者さんをドキドキしながらも楽しく見る事ができた。他の患者さんも同様で
自チームの選手に熱い声援を送っていた。その姿は清々しくもあり、微笑ましく
もあった。ゲーム終了後に中間発表があり、白組リードが伝えられた。
次はパン食い競争。この競技は、得点を争うものでなく、あくまでも余興。
この後の休憩中に食べるおやつを自らの口で確保しなければならない。
今までの和やかなムードが一変。会場は修羅場と化した。その修羅場が何故か
微笑ましく感じられたのは私だけではないはずだ、、、、たぶん。
パン食い競争から休憩へ突入。ジュースも配られ、それはそれは楽しく陽気な
一時が流れた、、、となるはずが、「これより応援合戦を始めます。」と物語の
再開を告げる司会者の一言。気合いの入った若々しい声がこだまする。赤組応援団
の登場。平均年齢20.6歳の男女が個性的?なコスチュームをひらめかせていた。
男女4人は力士の扮装。女性2人は”呼び出し”風の浴衣姿と”行司”風の
弓道着姿。”行司”が団長の女性上位集団。昔から”男尊女卑”などの女性蔑視
的言葉があるが、性染色体的区別から言うと、X染色体とY染色体ではY染色体は
X染色体の1/5の大きさしかない。女性はXX、男性はXYとなっているため、
男性より女性の方が生物として自然な姿なのである。そんなこんなで女団長で
落ち着いた赤組が行ったのは組体操。何故か組体操。”サボテン”、”ピラミッド”
など、運動会でもよく見られる技から、”孔雀”のようなオリジナル技(肩車を
している2人の両横で2人が倒立をし、合図と同時に足を開く。開いた足を孔雀の
羽に見立てるB級難度技。)まで様々。後に団長から話しを聞くと、「緊張しました。
すっきりしました。いい経験をさせてもらいました。」と途切れとぎれに語ってくれた。
組み体操が終わり、女団長気合いを入れ直して一言。「横綱土俵入りです!!!」
登場するは、院長先生ではないか。雲龍型の見事な体捌き。「よいしょー」の掛け声
と共に踏まれる四股。威厳を感じさせる独特の威圧感がそこに存在していた。
次は白組応援団。演劇風にストーリー性を持った応援で、ファースト・インパクト
は冴えなかったが、結果的には素晴らしい出来だった。白組応援団の1人から話しを
聞くと、会場受けがかなり良かったので自分達が勝ったと思ったようだ。その慢心が
仇となり、赤白痛み分けという結果となった。
次は職員ゲーム。これは、バット
に頭をつけてグルグル回るお馴染みのゲーム。このゲームには院長、事務長、看護婦、
介護職員等総勢12名が参加。このゲームでは、赤組チームが完全に優勢になった。
2回目の中間発表。やはり赤組が大逆転。80点もの差がついた。残すは、鈴割り。
ここで執行部からの緊急告知。「このゲームで勝ったチームに100点が加算されます。」
最後までゲームを面白くするひは仕方がないこととはいえ、赤組の気持ちを思うと、、、。
そして、いよいよスタート。すぐに勝負はついた。10秒の緊迫したバトルであった。
結果は白組の逆転勝利。
こうして大運動会は終幕となった。職員が丹誠込めて
作りあげた傑作優勝旗。白組代表者が緊張した面持ちで受け取る姿が印象的だった。