11月17日(木曜日)

詳しい旅行日程表が来る迄は前泊が必要だと思っていたのだけど、関西空港にAM10時集合という事でAM6時48分発のレールスターで出発。順調に関西空港→フィンランド航空で乗り継ぎ地のフィンランドのヘルシンキへ。

今回の旅行は安いツアーだから?だろうか?2回も乗り継ぎが必要。最初の乗り継ぎ地・・ヘルシンキは順調だったものの、ドイツのフランクフルトに降り立った時、前のツアーの人達がスペインの空港が霧の為に離発着出来ず6時間も空港に足止めをくらってるとか。

その時に私達「え〜〜6時間も大変じゃねぇ・・」っと他人事。

ところが私達の飛行機も2時間遅れます・・だって。しかしまだまだ余裕で空港の長いすに寝っころがって待っていた。

2時間経った頃「フィンランド航空からミールクーポンが出ましたので、これで食事して下さい。どうやらもっと待たなければいけないみたいです」っと藤原さん(添乗員さん)

まだまだ余裕の私達。ミールクーポン片手にレストランへ。久々に美味しいドイツビールを飲んでご満悦♪

そして待つ事4時間・・やっとスペインへ。

関西空港を離陸したのがAM10時・・マドリッドのホテルへ着いたのがAM11時・・なんと25時間もかかってしまった。

早々に風呂に入り・・撃沈。

11月18日(金曜日)曇り時々晴れ。

今日はマドリッド市内観光・・先ずプラド美術館へ。

ベラスケスやゴヤ・・エル・グレコ等の絵画を沢山見た。すぐに思い出せるのは、フランシスコ・デ・ゴヤの「我が子を食らうサトゥルノ」「裸のマハ」「着衣のマハ」 

ラス・メニーナの「女官達」ベラスケスの「マルガリータ王女」等々。

ロープ1本で仕切られているだけの本物の絵画。遠くから見るとキラキラと光っているように見えるドレス・・それが近づいてみると乱雑に書きなぐっているようにしか見えない。へぇ〜♪

マハも写真で見ると服を着ているか着ていないかの違いしか判らないけど、2枚並べて展示してあると着衣のマハは頬がほんのりと染まっていて・・シーツのシワ等明らかに違う。

今回の現地案内人・・これがすっごいブラックな人でなんとも日本に厳しい人(日本人です)

王族の絵画を囲むように「馬鹿」とか「小人」とかの絵画が飾ってあったのだが、これは王族だって小人だって人という点で差別されるべきではないという観点から一緒に展示されているとの事。日本では決してこういう展示はしないだろうと・・延々・・ちょっとくどいぞ。しかしなかなか面白い説でなるほど・・っと皆納得。

やっぱ名画と言われる絵ってすごい。

市内観光・・スペイン広場等々へ。

昼食の後はトレドへ。

このローマ時代から要塞都市として栄えたトレドが良かった♪タホ川に囲まれたような都。

トレドへ入る前に対岸から全貌を見たのだけど、これが素敵なのだ。

約800年前から建築が始まり、建築が終わったのが約500年前・・このカテドラル・・スペインのキリスト教の総本山のような存在。

ここにもエル・グレコの「聖衣剥奪」他の絵画が展示してある。

イザベル女王の王冠他の展示してある宝飾室。なんともすごい宝飾品でした。

そしてサント・トメ教会へ。

ここでエル・グレコ「オルガス伯爵の埋葬」を見た。これで今日だけで世界三大名画の2点を見た事になる。何時か残りの「夜警」を見たいものだ。

ちなみに世界三大名画って

ラス・メニーナ「女官達」

エル・グレコ「オルガス伯爵の埋葬」

レンブラント「夜警」   だそうだ。

今夜もマドリッド泊

11月19日(土曜日)晴れ時々曇り

AMマドリッド→コルドバ

コルドバ

ラ・メスキータへ行く前に立ち寄ったローマ橋・・この橋ってローマ時代の遺跡!・・でも修復されながら現在もちゃぁ〜んと市民の橋として利用されている・・これってすごい。

そして ラ・メスキータ(回教寺院)

ここがヨーロッパとはとても思えないイスラム文化そのものかしら・・という位ヨーロッパの寺院とは異なっていた。

メスキータの中庭には何十本というオレンジが植えられてたわわに実っていた。そのオレンジが丁度オレンジ色に色づいて絵本の中にいるような感覚にとらわれた。

このモスクは聖地メッカに向かって礼拝出来るように作られている。スペイン全土で唯一残っている大モスクという事だ。

このメスキータは785年から建築され始められた。

中を見て歩くと此処は※※世紀の部屋・・ここは※※世紀に作られました・・っと長大な時間の流れを意識せずにはいられない建物だ。

地元の学者経ちの間では、紀元前2世紀頃からこの寺院で戦勝祈願が行われていたとの見方も出ている。

実際に中庭に立っている円柱・・2000年を経ている。

コルドバ→セビリアへ移動。

世界で三番目に大きい教会のカテドラルへ。

兎に角すごい・・と一言。パイプオルガンの大きさ・・古さ!中央礼拝堂のきらびやかさ・・大きさ。中央棟のステンドグラスの美しさ・・天井の高さ!!ふぅ〜♪

今日はセビリア泊

11月20日晴れ時々曇り

セビリア→グラナダへ

タホ谷のこの断崖絶壁って何十メートルあるの???って垂直の断崖絶壁の上に建てられた村・・ロンダ。

これを見て・・ここって地震は無いんじゃろうねぇ・・っと思う。この崖にぶち当たるからか「強風」で皆が震え上がる。

実は昨日迄はコート無しで全く大丈夫だったし、これから南下するのだという事で今日は薄着の人が多かったのだ。

幸い私はそんなに沢山の服を持っていかなかったから、昨日迄の服装と同じでしたのでぬっくぬくでした。

午後からアルハンブラ宮殿・・ヘネラリーフェ離宮・・もうこれは見る以外に無い。

装飾の複雑な気の遠くなる美しさ・・う〜ん作っている過程を考えたら本当に気が遠くなるなぁ。

水の少ない暑い場所に建っている宮殿だからそこ・・溢れる水・・溢れる緑・・溢れる・・花々。すごい♪

夕食後・・フラメンコショーを見た。

11月21日曇り時々晴れ

グラナダ→バレンシア

朝からバスで移動・・今までは行けども行けども、見渡す限りオリーブ畑だったのだけどラ・マンチャ地方へ近づくにつれ赤茶けた大地・・遠くにあの風車。

あ〜ラマンチャ地方へ来たなぁ〜っと感じた。

しかしこの風車・・動いていない・・飾りなのだ。

オランダの働いている風車に比べて申し訳ないのだけど、これはあまり頂けないなぁ。風車の羽を見るととても風を受けて仕事出来るような木ではない・・観光用の飾りだなぁ!っと思う。これはちょっとガッカリ。

この風車より道中見た100基以上はあったと思われる風力発電の群れ・・これはすごかった。どこか地球以外の星に来たのぉ?っと思うような風景。いったい何基あるんだろう??

そうそう・・風景と言ったら・・

行けども・・行けども・・行けども・・360度見渡す限り綺麗に手入れされた大地。

草1本生えていない、でも手入れされてるという事が一目で判る大地。その手入れされた広大な台地を見て感激していた私。ふっと・・これっていったい何が植えてあったの?っと不思議に思っていた。

すると何と・・これが一面のヒマワリ畑!!これこそ気が遠くなる程の広さ!!

広大な台地を見ただけで感激した私。これが一面ヒマワリの花が咲き乱れている景色を想像すると♪ふぅ〜・・言葉が無い。

ミハスの白い村にも行った。対岸にはモロッコの大地。残念ながら肉眼では見えなかったから、写真を買って見たつもりになった私。

11月22日晴れ時々曇り

バレンシア→バルセロナ

これが・・これが見たかった♪ガウディのサグラダファミリア♪

しかし・・最初にバスが着いたのが受難の門の方。

これはちょっとガッカリ。

だってあまりにも美しく磨かれた材料で、美しく壮大に作り上げられているのだ。

その中に入ってまたまたショォ〜ック!!

巨大な足場と重機でどんどん造られているのだ。まさにこれは「工事現場」

光が入っていたら粉塵が舞い散っていたと思う。

だってここに入ったとたんにあちこちでゴホン・・ゴホン・・と咳をする人達が増えたもの。

しかしガウディの作った誕生の門♪

やっぱ「はぁ〜〜すごい!!ごつごつとした岩肌♪

蜂蜜色を濃くしたような色合い・・良いなぁ〜」っと見とれた。

この塔には螺旋階段があり塔を登れると聞き、グルグルと螺旋階段を駆け上がり塔を登った。

所々に張出した場所があり、そこに入ると目の前に塔の細部が見える。

そこから見た景色・・感じた風♪

この地価には設計図他色々な資料が展示してあった。

もっと沢山の時間をかけて見たかった。

とってもサグラダファミリアは素敵でした。

そうそう・・グエル公園。これがまたすごく気に入った。

ガイドブックで良く見るトカゲは、ほんの一部でその他の部分がすごく素敵だった。

童心に返ってあっちの椅子・・こっちの椅子♪

そしてランタナの花が満開で、足元にキスゲの群生。とは言えキスゲは盛りを過ぎていた。

その他の名も知らぬ花が沢山あった。

もっとのんびり・・ゆっくり来たいと思った。

11月23日曇り

スペイン→ヘルシンキ→関西空港

11月24日晴れ

AM11時・・関西空港着

※そうそう・・スペインはワインで有名。シェリー酒も。という事で昼夜を問わずワインを頂きました。勿論シェリー酒も飲んだけど、やっぱワインが美味しかった。

今回飲んだワインの中で一番美味しかったのが、フィンランド航空の機内で飲んだワイン。これがちょっと重めのワインで・・最高でした♪^^;

食事の時に出されるワインは軽いワインが多かったのだ。

そうそう・・フィンランド航空の機内ビールはなんとアサヒのドライがありました。外国のビールも飲んだけど、機内ビールはアサヒのドライに軍配。

でも一番美味しかったのはミールクーポンで飲んだドイツのビール♪最高に美味しかった♪日本の地ビールのような味でした。

お酒の話題だから・・ついでに。

私はお酒は好きだけど、そんなに量を飲まない。一度の食事で飲むアルコールはビール1本とスパークリングワイン(200ml位)か赤ワイン1本(200ml位)。

でも一緒に行ったSさん。これは「酒豪」でした。

行きの機内でビール他・・ワインを6本以上飲んだと思う。でも全く顔に現れず。強いなぁ〜。

※今回は毎日・・アクシデントの連続

初日・・霧で飛行機飛ばず。ヘルシンキの空港でミールクーポンもらって夕食。

二日目・・四国から参加の女性。関西空港の免税店で買い物をした1?万円の鞄をホテルに忘れ、大騒ぎ。(見つかって後日日本へ送ってもらう事になった。)

三日目・・19歳と23歳のピカピカの大学生。朝起きれずに朝食抜き。(添乗員さんに起こされる)

四日目・・夕食の時、一人参加の4?歳の男性時間に現れず添乗員さんが探しまわる。

五日目・・例の19歳と23歳の大学生。出発時間になっても現れず、添乗員さんに起こされる。(勿論私達は、バスの中で待ってました。

六日目・・珍しく何も無く出発して約40分走った頃、地元大阪の4人組の中の一人がホテルにコートを忘れたと言い出した。勿論取りに帰りました。

七日目・・最終日。なんと夕食に現れなかった例の一人参加の男性。出発時間になっても現れず。昨夜は最後の日だという事で、他の男性達の随分飲んだらしい。

添乗員さんが電話をかけても、ドアを叩いても起きず。ホテルの合鍵を持って、ホテルの人と一緒に部屋へ行くと荷物をパッキングもせずに眠りこけていた。

幸い飛行機には乗れたものの・・大ブーイングでした(しかし表面上は誰も何も言わなかった)

八日目・・全員の荷物が関西空港に届かす。てぶらで山口迄帰ってきました。(荷物は航空会社がペリカン瓶で宅配してくれた)

私としてはあの重たい荷物を持たずに帰れてチョォ〜ラッキィー。

でも一緒に参加したSさん。スーツケースの中に家と車の鍵を入れており今夜は家に帰れず。お姉さんの家に泊まる事になった。

こんないっぱいのアクシデントのお陰で、今までのどのツアーより他の人と仲良くなれた。

本当に思い出深い旅行になった。

気持ちよく出してくれる家族に感謝。年休を取らせて下さる所長に感謝。一緒に行ったSさんに感謝。

さぁ〜次の旅行の為にまた1年「ぐわんばるぞぉ〜♪」