11月29日〜12月5日

今回初めての個人旅行。今までの旅行はすべてツアー参加なので、何もせずにベルトコンベアーに乗っていればすんでいた。

なので今回は何もかも自分で手配するという事で、経験出来なかった事がいっぱいだった。

先ず航空機の手配。

スイスのバーゼルへの直行便は成田からの1便(10時頃発)しかなく、山口からこの直行便に乗ろうとすると前泊が必要になる。

帰りも後泊となると時間もお金も必要となり、前後泊が必要無い福岡からか関西空港使用でじゃないと安く行けないという結論に達した。

今回はS(息子)と一緒に行く事になっており、そのSの仕事の都合で29日 午後発の飛行機じゃないと無理だ。で、ネットで色々調べた

結果、関西空港14時20分発なら29日早朝山口出発でも間に合う。(その代わりバーゼルに到着が深夜10時半)

29日早朝山口出発→関西空港→オランダのスキポール空港で乗り換え→スイスのバーゼル空港→バスでバーゼル鉄道駅→トラムで

W子の家という行程。

オランダのスキポール空港での乗り換えが第一関門だった。

何しろ山口の田舎に住んでいるので新大阪に行っただけで、乗り換えの場所は何処よ?っと悩むような生活をしている。日本語で掲示

されていてそれだから日本語以外の表示に従って乗り換えるなんて・・・出来るんかい?って感じだった。

ちょっと迷ったけれど乗り換えゲート迄順調にたどり着いた。で、そこに行ってカルチャーショ〜〜〜ック。

だって周りを見渡すと私達二人のようなアジアの顔が全く無い。

スキポール空港迄の飛行機の中は関西空港発なので、日本人がいっぱいいた。それが一転。

白人が大多数を占めている中で黄色人種といえばトルコだか?スペイン?だか?判らないけどそういう濃い顔の人達だけ。

最近の海外旅行は何処に行っても日本人がいっぱいだし韓国人とか中国人とかも大挙して押し寄せている。

そんな観光しかした事の無い私は、この何百人もの人達の中にアジアんテイストの顔が無い事にカルチャーショックを受けた。

(これは本当に衝撃でした。途方に暮れたって感じ)

機内放送はそれこそ何語か判らない言語で数カ国放送される。(まっ言ってる事はほぼ同じだろうから想像しつつ聞き流す)

圧倒されつつ乗り継ぎの飛行機に乗れた。

第二関門

バーゼル空港からスイスバーゼル鉄道駅に出なければならない。バーゼル空港にはドイツ鉄道駅に行く為の出口もある。

(バーゼルはスイス・フランス・ドイツの国境付近にある町。バーゼルはドイツ語、フランス語、英語、が使われている)

これもクリア。

無事スイス側に出れたのだけど、ここからスイスバーゼル鉄道駅に行くバスを探さなきゃいけない。

ドイツ語なので全く言葉が判らない。(私が判るのは、グッテンタックとグッテンモルゲンだけ・・)

ここでオバタリアン発揮でTが持ち帰ったトラムの切符。その切符にトラムの降りる駅が書いてある。なのでドライバーにそれを見せて

「此処へ行きたいけど、このバスで良いの?」っと聞く。(ジェスチャーと片言の英語)

するとすっごく優しく、笑顔で大きく手を広げ(手のひらを下にして、ここにいなさいっというようなジェスチャー)

「ヒァ〜 ヒァ〜」っとここにいて良いよっと教えてくれる。

降りる駅も判らないので何処で降りるのか不安だったのだけど、到着したらルームミラーでアイコンタクトを取ってくれ「降りなさい」

と教えてくれる。(下車した私はドライバーの見える場所へ行き「サンキュ〜」っと言うと「バイバァ〜イ」っと笑顔で手を振ってくれた)

第三関門

11番からAesch方面へ行くトラムに乗らなきゃいけない。見ると何処にも11番が無い。「11番が無いねぇ」っと私が騒ぐと

Sが「あそこにあるじゃん」と指差す。(どうも私は視野が狭いらしく、この旅行ではこういう場面が再々出てくる)

第四関門

Ariesheimerestrasseでトラムを降りなきゃいけない。

これもドライバーへ聞こうと思ったのだけど、トラムは日本の電車と同じで運転席が部屋になっていて外からコンタクト出来なかった。

思案しつつ中を見るとトラムの駅が全部書いてある。(これなら気をつけて聞いていれば判ると思い乗り込む)

Ariesheimerestrasseは、終点から2駅前。Sと今何処の駅よね・・っと確認しつつキョロキョロ電車を見ていた。

すると後ろにいた夫婦が話しかけてきた。英語では無いので単語が一つも判らない。でもどうやら「降りる場所が判らないの?」っと

聞いているらしい。

なので「アイ ノォ〜」っと判っている事を言った。(単語とジェスチャーでお互いに理解出来る)

すると安心したように「それなら良いのだけど」っという感じで私達の降りる場所の数駅前で降りて行った。勿論その御夫婦にも感謝を伝えた。

第四関門を突破したらトラムの下車駅にSさん(婿)が迎えに来てくれていた。

この日からはW子(娘)は英語が話せるので、大きな店に行くと問題なく買い物出来る。とは言え、英語の通じない場面が多々ある。

けど、此処の人達は皆優しい。

(Tが1ヶ月住んでいて「バーゼルの人達がいかに優しいか」という事を耳にタコが出来る程聞いていたのを実感する事が沢山あった)

デパートの精肉売り場での事。

食べた事ないソーセージを発見。それを1本ずつ5種類買った時の事。W子がこのソーセージを料理した事が無いので英語で料理法を

聞くとどうやら英語が判らないらしくドイツ語で何やら言っている。何度も聞き返したのだけど嫌な顔もせず楽しそうに何度もジェス

チャーを交えて料理法を教えてくれ。調味料売り場にも連れて行ってくれて、このソーセージに合う数種類のソースも教えてくれた。

(このソース・・・抜群に美味しかった)

そしてもう一つ実感した事。それは「物価が高い」という事だ。しかも「ブチ高い」。目が出ます。

数日バーゼルに滞在してフランスのパリへ移動。

今回の旅行では、帰りは バーゼル空港→フランスのシャルルドゴール空港で乗り換え→

関西空港 という予定だった。

なのでこのバーゼル空港→シャルルドゴール空港の航空券の日にちを変更してパリに乗り

込もうと思ってW子達の航空券を探したのだけど、正規運賃の高い事が。^^;

あまりに高いので私達の航空券を無駄にしてもTGVで移動する方が安い事が判り、

移動はTGVにした。

パリのオペラ座の近くのホテルのセミスイート1部屋に私とW子、Kちゃん、S君の

4人が宿泊。Sは同じホテルのシングルルームに泊まった(婿はまだ赴任したばかりで

長期の休暇は難しいらしく、今回はお留守番)

このパリのホテルから私達は帰国の途へ・・・W子達もスイスへ帰国する事に決定していた。なので、私とSは日本から下げていった

大きなスーツケースを持っての移動となる。3歳のS君と5歳のKちゃんも一緒なのでこれは何か手を打たないと身動き取れないと

いう事で色々模索。結局・・・9人乗りの車でパリ観光他の案内をしている人(日本人のKさん)にお願いした。

この人にパリの東駅迄来てもらいホテル迄の送迎や、パリの観光をお願いした。(これは頼んでおいて本当に良かったと実感)

「おのぼりさんコースで良いですか」っと案内のKさんに言われ「はい。おのぼりさんコースでお願いします」っと即答。

(実はSは初めてのフランス。W子も弾丸ツアーでパリを回ったらしくモンマルトルの丘等には行っていなかった。)

ノートルダム大聖堂でKちゃんが・・・

私が前回訪れた時には無かったのだがクリスマスシーズンという事で「キリスト誕生の物語が人形で作ってある・・・マリア様・・・

天使達・・・金色の粉で書かれた流れ星・・牛や馬の動物・・・等々」を見た。

「あれが神様よ。クリスマスはあの神様の誕生日をお祝いするのよ・・」っとW子が教えた。(言っても判らないだろうなっと思いつ

つ教えたらしい)。ところが幼心にも荘厳な感じがするらしく何度も天使の人形を見たり神様のママを見たいと言ったり・・・すごく

興味を示した。これには私も驚いた。「どうせ判らないだろう」と思ってはいけないんだなぁ〜。

小さい子でもちゃんと教えれば判るんだねぇ〜っと話した。

一日しか取れなかったけどディズニーランドにも行った。(早朝からPM7時迄遊んで移動・・・渋滞していて帰り着いたらPM9時)

bPそうそう・・・ディズニーランドで。

昼食の時・・・私が「今年の初雪はディズニーランドじゃったぁ〜♪」っと喜ぶと、すかさずW子とSが「あれは人工降雪機で降らせ

た雪だよ」っと。「えぇ〜〜〜嘘ぉ〜〜!!」っと絶句の私。

(どう見ても雪なんですけど。まっ人工でも雪に変わりは無いもん・・・っと私。パレードの時は必ず雪♪ブチ綺麗だった♪)

bQそうそう・・・ディズニーランドで。

パリのディズニーランドはバギーが沢山の種類があった。(小さな赤ちゃんが使うようなバギーからKちゃん位の子が使える大型バギー迄)

1日しか遊べないという事もあり、このバギーを借りてアトラクション間の移動時間を短縮する事にした。

bRそうそう・・・ディズニーランドで。

実は東京のディズニーランドに行った事が無い。で、今回もKちゃん達の為に来たのだけど、一歩中に入ると一気にテンションが上がった。

ウキウキして思わずミニーの帽子を買った。(勿論防寒対策も兼ねてずぅ〜っとかぶっていた。^^;)

こんなにテンションが上がるなんて・・・ディズニーランドに、はまる人が沢山いる事を納得した。

bSそうそう・・・スイスとパリで。

何処でも自由に・・・歩きながらスッパスパ・・・吸殻・・・ポイッ・・・が当たり前。(勿論ディズニーランドでも歩き煙草が当たり前。)

これは本当にたまげた。

これはワークシェアの為か?っと疑う。(バーゼルでは公園等でも沢山の人達が清掃作業をしている。こういう人達の仕事の確保の為に

ポイ捨て禁止をしないのか?っと思ってしまう)

楽しいひとときは飛ぶように過ぎ・・・帰国の日。

シャルルドゴール空港は巨大な空港でCDG1とCDG2の二つのターミナルがある。ガイドブックを見るとエールフランスはCDG

2の中にあるFのホールだと書いてあったのでタクシーの運転手にFで下ろしてくれるように頼んだ。

(エールフランスバスに乗っても片道15ユーロだと書いてある。二人いればタクシー料金もバス料金の倍もかからない・・・だろう

と都合良く考えてタクシーで行った。ちなみにタクシー料金は43.8ユーロだった)

eチケットを見せて出発ゲートは何処なのか聞く。するとFではなく隣のEホールだとの事。(やっぱガイドブック通りにはいかない)

チェックインをしようとEホールへ行った。すると長蛇の列。暇なので見るとも無しに前の人達を見ると機械でチェックインしてる。

えぇ〜〜自分でチェックインするのぉ〜??

其処でまたまたSが「やってみようよ」っと言う。「えぇ〜聞こうやぁ〜」っと私。しかしそう言いながら前の人達を見ていると、自分

で出来そうな気がしてきた。で、Sがタッチパネルを操作しているのを隣で見ていた。

今回の私達のケースではスイスのバーゼルからシャルルドゴール迄の航空券を無駄にしている。

それだからか??「窓口に行って下さい」とのメッセージが出た。(結局窓口でチェックインした)

ふっと気付くと喉がカラカラに乾いている事に気付いた。しかし時間があまり無いので、手軽に食べれるサンドイッチと飲み物にした。

Sは冷蔵ケースに入っているサンドイッチを見ながら「チンしたら美味しいのにね」っと言う。そして私がダイエットコークを飲んでいると

ちゃんとチンしたサンドイッチを持ってきた。「えぇ〜何処にあったん?」っと聞くと「あそこ」っとレンジのある場所を教えてくれた。

スイッチは一つしかなかったから入れてスイッチポンして、温まったなっと思ったら出しただけ。と言っていた。

(ふむ・・そうなの・・私にゃ出来んな。だいたいこんな言葉の通じない場所で、パンを暖めて美味しく食べようようという気が起こらないもの)

適応力があるというか・・・何というか?・・・これにはちょっと驚いた。

帰国便は、さすがに関西空港行きのエアーフランス。すごく沢山の日本人。

(8割位は日本人らしき顔をしているし、日本語が飛び交っていた。すでに此処は小さな日本)

関西空港から山口の乗り継ぎも 1日/1本 しか徳山に停まらない「のぞみ」に乗れて、乗り換え無しで帰ってきた。

弾丸ツアーだったけど楽しいひとときだった。