パリ写真の部屋・・重いです

18時30分にシャルル・ドゴール空港へ到着。そのままホテルへ直行。

バスの中で現地添乗員さんに聞いた所によると、パリは暖冬でニッコウホテルの前の桜が春と間違えて咲

いているらしい。私は例年なら氷点下に下がる事もあると聞いていて使い捨てカイロ迄用意したのだけ

ど、これは必要ないだろうな。

あくる日から日本時間の時計と、パリ時間の時計をつけての行動となった。面白いなぁ〜っと思ったの

は観光していてバスに戻ると一気に眠くなる。「なんでかなぁ?」っと思って日本時間の時計を見ると

深夜11時頃なのだ。体はやっぱ眠いんだなぁ。

そして「エ"〜!!」「うぅわぁ〜」「す・すごい」というような感嘆詞とも悲鳴とも区別のつかない言

葉を数分に1回は口にしたと思う。

なんとも歴史の迫力たるや、すごいものがある。まるで街全体が博物館なのだ。何百年も前に出来た建

物に今も人が住んでいて、生活している。しかしこの歴史を守る為には生活はやっぱ不便な事も多々あ

ると思う。一つは駐車場の問題で、駐車場が少ないので道路の両脇は路上駐車の車がビッシリと隙間無く

駐車している。だから狭い道路がよけい狭くって朝晩の車のラッシュはすごかった。

そしてパリの人達には観光客を快く思わない人達もいる事を実感。一緒に行った人達もそれを感じていた。

例えばカメラのシャッターを押してもらおうとしたり道を尋ねたりした時に、にこやかに対応してくれ

る人と、ちょっと肩をすくめて(やれやれ)という感じがありありと判る人。しかしまぁこれだけの観

光客がいるのだから日に何度も頼まれたりすると嫌になってしまう気持ちも判らなくは無いなぁ。

映画の場面

パリに行ったら絶対に渡ろうと思っていたポンヌフ橋。(映画・・ポンヌフの恋人)

ルーブル美術館のすぐ近くだから行って写真を撮ってきた・・はっはっはぁ〜!ミーハーだよね。

そしてリヨン駅。これは映画ニキータでレストランでの銃撃シーンがあったのを覚えているだろうか?

このレストランがリヨン駅にあるのだ。

行列

何列にもなってルイ・ウ"ィトン本店をぐるりと1周並んでいる何十人もの人々・・この大半は日本人だと

いう事だ。これだけ並んでも自分の好みの物が買えるかどうか判らないらしい。(限定販売の為)

私は全く興味なし。

ルーブル美術館

その巨大な美術館を見た時に「1日ではとても回れない」っと言われる訳が判った。

ピラミッドの中央入り口から入り、ミロのビーナスや瀕死の奴隷・・モナリザ・・メデュース号の遭

難・・ナポレオンの戴冠式・・等々・・・勉強が嫌いだった私も一目で「これは・・」っとすぐに判る

偉大な人達の作品が手の届く所に展示されている。ほんの数時間の滞在だから展示してあるほんの一部

しか見る事が出来なかった。

セーヌ川のシテ島にあるノートルダム寺院。

マリー・アントワネットが断頭台の露と消える迄の最後の数日を過ごしたコンシェルジェリィ。凱旋門

に、っと書いていくと何ページもかかりそうだ。

見るものすべてが素晴らしくって思わずカメラを構えるのだけど、巨大な建造物を一つを小さな画面で

捕らえる事の難しさを実感して数枚写真を撮ったものの後は目に焼き付けるだけにした。

っと言っても16Mと8Mのスマートメディアはすぐにいっぱいになってしまった。

ロワール地方の城めぐり

パリの豪華絢爛な建物とは趣を事にしているけれど、それ以上に壮大で優美な美しい城とその城下町。

ロワール河の川面に映るアンボワーズの城やレオナルド・ダビィンチの遺骨が納められているクロ・リ

ュセの館・・・等々・・。

個人的には豪華絢爛なパリよりロワール地方の古いたたずまいを残した街並みにより魅力を感じた。

何より・・大きな木があるのだ。冬枯れで葉を落とした枝枝が空に根を張っているようなそんな感じが

とっても好きだ。

ベルサイユ宮殿

当時思いつくすべての高価な物を、グロテスクとも言える位沢山使っての装飾を施された建物。

そしてその巨大さ。

有名な鏡の回廊にあるたった1枚の鏡は当時の職人の30年分の賃金と同じ額らしい・・その鏡がいっ

たい何枚あっただろう?湯水のように時間とお金をかけて作ったこの満艦飾の館を見て「うわぁ」っと

思ったけれど美しいとは思えなかった。この城を見ながら「革命は起こるわなぁ〜」っと思った。

この宮殿で一番気に入ったのが庭園に植えてある、円錐形に刈り込んだ木。

写真では何度も見ているのだけど実際にこうやって見ると、これがなんとも言えず「かわいい」のだ。

思わずため息が出たよ。そのため息の出るほど可愛い木が一列に行儀良く並んでいるんだもの・・。

春になって花が咲いたらさぞかし素晴らしい庭園になるだろうなぁ。

トラブル発生

1回目

友人と小学2年生の子供を連れた女性(後にお医者さんの奥さんと判明)と私の4人で、ホテル迄メト

ロに乗って帰る事にした初日に、メトロの中でいやに親切な若い男性がいた。

メトロの駅を確認しながら乗っていた私達に指をさしながら何やら教えてくれる。ほんの数分した時に

友人が顔色を変えて私の所へ来た。

「手が私のカバンの中へ入ってた」っと泣きそうな顔。

詳しく聞くとその若い男性が友人に地図を指差しながら何やら言いたげな顔をして体をスッと寄せて来

た。その時に何気なくカバンを見たら後ろに立っていた女性が丁度カバンの中に手を入れた所だったら

しい。他所から見えないように体の位置をずらして、後ろと前に立って他の客から視線をさえぎってス

ルというグループのスリだったのだ。

この時にシャルル・ドゴール空港に迎えに来ていた現地の係りの人が「スリの被害がすごく出ていま

す。兎に角気をつけて下さい。・・・バッグ等はコートの下に入れて・・」っと何度も言っていた事を

思い出した。

二度目

そしてその次の日。ロワール地方の城めぐりをして大渋滞の道路をやっとの思いでパリに到着。

こりゃタクシーで帰ったら1時間以上かかるかも?っという事と、このツアーの現地の係りの人が同じ

メトロに乗るという事もあって再びメトロで帰る事にした。

途中で現地の係りの人が「気をつけて帰って下さいね」っと自分の降りる駅で降りた。残り4駅を無事

通過してLA・・駅で下車した。地上に出ようと階段を上っていると上で若い男性と女性3人が何やら

大きな声で言いながら客をピックアップするように捕まえている。

何だろう?係わりになると困るな・・っと思ったけれど、それを出さないようにデカイ態度でその人達

の前を通り過ぎた。振り返ると友人が捕まって何か言われている。

まずいっと思ったが、何がなんだか判らないままに無事開放してもらった。あくる日現地のガイドさん

に聞くとメトロの係官で無賃乗車を調べていたらしい。

言葉が判らないって、怖くない事でも怖く感じるものだ。

「なんで私だけ・・」っと友人がポツリ。

三度目

二日目にお風呂(トイレも一緒)の電気が切れた、ベッドメイクの人が気づくだろうという甘い考えて

出かけたのだが夜帰ってみると直っていない。

ままよっと下へ降りてバリバリの単語だけで「ルームナンバー533。バッスルーム。ライト。ブローク

ン」っと言った。すると判った様子。多少の不安をかかえ部屋に戻って数分後にちゃんと直してくれた。

単語の羅列で判ってくれた「フロントのあなた」有難う♪

四度目

チップ・・・これが一番頭が痛かった。

このチップでしっかり「恥」をさらしてしまった。数年前にシンガポールに行った時に教えてもらった

「枕銭」・・ベッドメイクの人にあげるチップは枕の上に置いておくと良いという事。これはそのまま

実行したのだけど、食事でのチップが問題なのだ。

(店によってサービス料の含まれている店とそうでない店がある。)

食事に入った店で七転八倒してオーダーしてやっと食事にありついた。そして皿からはみ出そうなステー

キと、これまた皿からこぼれそうなポテト(なんでフランス迄来てステーキなの?って疑問は置いとい

て)これを食べつつレジに行く人をチェックする。

財布を預かっている私は食べながら「チップ」の渡し方を考えていた。見ると遠くに一緒のツアーで来て

いる子供連れの女性がいる、その人がお金を払い終わったからチップの出し方を尋ねた。するとあっけら

かんと「え〜私チップ一切あげていないよ」っとの返事。(ホテルでもチップは置いていないとか)

私が何時チップを渡したら良いのか判らないんよねぇ・・っと言うと、おもむろにその人が自分の係りの

人を捕まえて「プレゼント・フォー・ユー」っと大きな声で言ってコインを握らせ、にこやかに店を後に

した。心の中で勘弁してよぉ・・っと思った。

そしてこの店で判ったチップの渡し方。

料理や飲み物をオーダーすると仮に書いた伝票が机に置かれる。これを食事が終わった時にテーブル専属

のウエイターに渡して正式に打ち変えた伝票をもらう。この正式なレシートを皿に入れてウエイターが運

んできた時にソッとチップを渡すらしい。

何故判ったか?って

食事が終わって席を立とうとすると、係りのウエイターが来て「目」で「座って」という。

慌てて座って待っていると正式な伝票に打ち変えている。

そして皿にその伝票が乗っかってきた。

それを見るとサービス料が含まれていない。

慌ててチップを出そうとしたが・・・いない・・

打ち変えている時にだいたい自分で計算してチップを出しておかないといけなかったんだぁ・・。

チップ渡せなくって・・お髭のウエイターさん・・ごめんなさい。