ロマンチック街道・古城街道の旅

2月5日

今回一緒に行くSさんの事

実は私、数年前迄顔を水につけて泳げなかったのだ。でも吉永小百合さんのゴーグルをつけて、綺麗にク

ロールをしているCMを見て「私も、ああいう風に泳いでみたぁ〜い」という事で近くのスポーツクラブ

へ入会。そして水泳の指導を受ける事にした。その時に初級から一緒だったのが、今回一緒に行くSさん

なのだ。

初級の時は色々な人が初級クラスへ入ったり何時の間にやら来なくなったりしたのだけど、このSさんと私

は、無事中級へ進級。そして一応全種目が泳げるようになる迄の数年間、週に1回から2回顔を会わせるよ

うになって次第に仲良くなってきたのだ。とは言えお互いに名前しかしらない数年だったのだ。

そして私がスポーツクラブへ行かなくなって約2年。その間にほんの数回店で偶然出会って話しをした位の

仲なのだ。それが一気に話が進み、今回のドイツ旅行となったのだ。ちなみにSさん一回り以上年下です。

そのSさんと待ち合わせた場所へ行くと、ブラリと下げた袋の中にビールを発見。なんと飲んでから寝よ

うよっとばかりに私の分も持ってきてくれていた。勿論つまみ付。

飲めるんだな・・っと初めて知った。なんだか良いじゃん。勿論私飲めます。

という事でSさんの個室へ入って初日から酒盛りの出発となりました。

2月6日

「直行便で行く・・」っと銘打っていないのに、こういうツアーで直行便なんてほとんど無いと言って良い

と驚いていた添乗員の西岡さん。その直行便で私達一行は一路ドイツへ。なんだかとっても幸先良い感じ♪

西岡さんによれば直行便と乗り継ぎ便では疲れが倍以上違いますとの事。

そのルフトハンザドイツ機はメニューなるものが配られ、機内食や飲み物の内容が書かれていたのだ。

スパークリングワインに始まりビール・・赤・白ワイン・・っと二人で飲んでしまいました。いかんドイ

ツへ着く前から酔ってしまっています。そして「12時間いてもまだ乗っていたぁ〜い」というSさんの

言葉のように、私達長時間の移動を快適に過ごしました。はい。

そしてフランクフルトへ到着。すぐにライン湖畔のホテルへ。そのホテルはリューデスハイムにある

ホテルで、樽で作った部屋があると言うちょっと面白いホテルだった。

歩いて1分の場所にある「つぐみ横丁」へ夜になって出かけた。しかしシーズンオフという事で、人が

いない。中世のような街並みにつられて、ついつい歩いていると何時の間にか全く知らない場所へ迷い

込んでいた。しかし・・それにしても観光客が全くいないのだ。

あまりに静かなので怖くなって、早々にホテルへ引き上げた。

2月7日

今日はドナウ川クルーズだ。船上からの街並み。

朝起きて外を見て驚いた。観光バスがなんと4台になっていた。いったい何時着いたんだろう??

朝一番でホテルを出発したのは、アメリカ人の団体。その他の3台は日本人。やっぱなぁ。

クルーズ船は日本人の団体客の貸切状態だった。

その船上から幾つもの古城が現れては、消えていく。この古城は放置され

たままの城や古城ホテルとなった城。人が今でも住んでいる城。

本当に色々だった。

この古城は川を通る船から通行税を取っていたらしいのだが、こんなに

いっぱい城があって税金を取られたんじゃたまったもんじゃなかったろうなぁ。

そして一番の観光名所。いや西岡さんに言わせたら「がっかり名所」の

ローレライへ。

確かに教えてもらわなきゃただの断崖だ。でも昔の船では航行が難しかった

んだろうなぁ。

約1時間半のクルーズでした。

川から眺めた積み木で作ったような可愛い街並み。

綺麗に刈り取られた広大な葡萄畑。そうそう本日の気温15度でした。

クルーズを終えて古城街道を走って一路ハイデルベルクへ。

ハイデルベルグ到着後すぐに、カール・テオドール橋を渡ってハイデルベルグ城へ。

ハイデルベルグ城から見た街並み。

アルト・ブリッケ(古い橋)や、哲学者の道。ハイデルベルク城から見た対岸の家は何億出しても一般

人は買えないそうだ。お金だけではない、何かが必要らしい。

2月8日

古城街道をドライブし中世の面影が色濃く残るローテンブルクへ。

とても楽しみにしていたローテンブルクの町へ着いた時には、何やら怪し

げな天気になった。

バスから降りて見上げると、みぞれのような小さな雨が。

そしてすんごい風が。

昨日迄のポカポカ陽気は何処へ行ったの?という感じだった。

あまりの強風に二人でカフェ・ハウスに入った。

この町でしか食べられないというお菓子、シュネーバルを食べて暖かいコ

ーヒーを飲んで元気になったらいざ聖ヤコブ教会へ。

この聖ヤコブ教会はPM2時に開くのだが、集合時間が2時15分。

カフェ・ハウスでグズグズしていたので、ヤコブ教会へ着いたのが2時5分。

たった10分しか見れなかった訳なのだが、外へ出て我が目を疑った。

聖ヤコブ教会の外は目を開けていられない位の雪嵐になっていた。思わず二人が「きゃぁ〜・・すっご

ぉ〜い」っと歓喜の声♪辺りは・・一面・・一面・・真っ白に染まっていた。

思わず傘をさして雪の中に出た私。ところがゴロゴロとカミナリの音。ひゃぁ〜怖い・・っと建物の側

へ避難。その避難している私の目の端に映ったSさん・・両手を上げて「すっごぉ〜い♪きゃぁ〜・・

すっごぉ〜い素敵ぃ〜」っと狂喜乱舞(^^)

実は今回のツアーは大学生らしきグループや20代前半と見られる女性が大勢いたのだ。

その人達と私達二人は「雨乞いならぬ、雪乞い」をしたいと話していたのだ。その理由・・明日のノイ

シュバンシュタイン城は雪の中で見たいという願いだったのだ。この雪はきっとノイシュバンシュタイ

ン城のある所にも降ってるよねぇ・・っと雪のノイシュバンシュタイン城に期待は高まる一方だった。

上の写真は嵐が収まりバスへと向かって歩き出した所です。

そして一路ミュンヘンへ。

今夜の食事

二人で町へ行ってでっかいサンドイッチを買い、3種類のビールをゲット。ホテルへ帰って食べたのだ

けど、このビールが飲んでビックリ。

私が最初に飲んだビール・・バナナビールでした。アルコール度数3%とバナナの香り。おまけに甘い。

う〜騙されたぁ〜。でもちゃぁ〜んと書いてあった「バナナを腰に巻きつけている可愛い女性の絵と、

バナナビール」ってね。Sさんが最初に飲んだのが、コーラビール。

う!!不味い。アルコール度数も低く・・確か2%だったか3%だったよ。

1本だけまともなビールだった。

2月9日

雪のノイシュバンシュタイン城へ♪

奇跡が起こったと言われる・・ヴィース教会。

ホーエンシュヴァンガウ城

このホーエンシュヴァンガウ城は、ノイシュバンシュタイン城を作ったルートビッヒ2世が生まれ育った城

ノイシュバンシュタイン城へ行く為の山道を登りつつ見上げると、落葉樹の間

からノイシュバンシュタイン城が見える。

きっと緑濃い季節だったら、緑の葉に阻まれて城を見る事が出来ないと思う。

このノイシュバンシュタイン城に登る山道から見る為には、落葉している冬が

一番良いのかもしれない。

それにしても想像以上の大きな城だ。

このノイシュバンシュタイン城は予約しなければ入れないし、たとえ予約して

いても予約時間の1時間前迄にチケットを買う必要があるそうだ。

もし予約の時間に数分でも遅れたら、予約取り消しになるそうだ。

緑濃い時期に来たら歩いて左の写真に写っているマリエン橋迄歩いて行けば

良いらしい(片道・・約1時間)

←に映っているのがマリエン橋。

その下には滝が流れている。

この写真では良く判らないかも??

ノイシュバンシュタイン城から、前の街並みやホーエンシュヴァンガウ城の

方を眺めると本当に美しい。

でも城の後ろは切り立った崖。

この裏側の荒涼とした景色を眺めていると、対人恐怖症だったというルート

ビッヒ2世が何だかとても哀れに思えてきた。

しかも湖で医者と一緒に死ん発見されたんだもんなぁ。

未だにどうして死んだのか不明だそうだ。

同じツアーの20代前半と思われる女性。

この女性は初日から膝上20cmの、超ミニスカートで過ごしている。

勿論雪嵐だったローテンブルクでも。

今日・・ノイシュバンシュタイン城の前にあるアルプ湖は半分凍っていた。

でも・・左の服装での参加。

ブチ寒かったろうねぇ。

昼食を食べてから、このノイシュバインシュタイン城を後にした。

ミュンヘンへ帰ってフリータイムとなった。

西岡さんがくどいほど電車の切符の買い方を皆に説明していた。聞いていると結構簡単に出来そうだった

ので帰りは電車で帰る事にした。しかしいざ買い物を終えて駅に行くと想像以上に大きな駅で、何処で乗

ったら良いのやら??

判らない事は聞けば良い。とは言えドイツ語はもとより、英語だってしゃべれりゃしない。

でもドイツの人は皆とても親切だった。全く判らないドイツ語で判ったかなぁ?という顔で何度も私の顔

を見ながら、電車の乗り方と降り方を教えて下さった若い男性。有難う♪

身振り手振りでもちゃぁ〜んとその通りに下車出来ました。

さて無事電車から下車出来たものの、Hauptbahnhof駅のどの出口から出たら良いのやら??

ここでまた聞きまくり地上へと出られた。

地図を見ながらこっちだろうと歩き出したのだけど、すぐにこりゃ違うぞっと気付いた。こうなったらあ

まり動かずに聞いた方が良いと思ったのだけど、二人に声をかけたのだけどホテルの名前だけじゃ判らな

いらしい。困ったぞっと思案していた私の目に、乳母車を押した若いお母さんが見えた。

これだ・・っとばかりに聞いたら、どうやって教えよう?っと悩んでいる素振り。そして「OK!」っと

言って、身振りで一緒に行ってあげると・・っと言ってくれた♪♪

地獄に仏とはちと大袈裟かもしれないけど、そんな気分だった。

そのホテル迄の道中で単語での会話?をしつつ・・二つ手前の交差点の場所迄連れて行って下さった。

それにしても・・英語ちゃんと勉強しとけば良かったぁ・・っと今回も痛切に思った。

大抵の人は英語を理解するのだ。この人も英語で色々と話し掛けてくれた。

そして二つ手前の交差点の場所で道順を教えて下さりお別れとなった。

感謝・・感謝・・。握手をしてカトリーヌ(乳母車に乗っていた2歳の女の子)と一緒に写真を撮らせて

もらって別れた。

こんなに苦労して帰ったのだけど、最後の夜だからとホテルに近いビヤホールを西岡さんに教えてもら

った。これまた地図を片手に探し回ってやっとたどり着いた。

かなり大きなビヤホールですでに中国人のツアー客がいた。私達もその近くの席に通され先ずビール。

メニューを出されたけど全く読めない。ままよとばかりに「ソーセージ」すると「OK」っとにっこり。

「ブレッド」っと言ったら「うん??」っとどうやら判らない様子。どんなに言い直しても全く判らな

いらしい。しょうがないから「ジャスト ソーセージ」と言った。きっとでっかいお皿にデェ〜ンと

ソーセージだけが行儀良く並んで出るぞぉ・・っと思っていた。するとすごいちゃんとザワークラフト

とマッシュポテトもお皿の上に並んでいた。全く違う2皿のソーセージを持ってきてくれたウエイター

さんが、手振りで一皿を二人で半分ずつにして食べたら良いよっと言ってくれた。きゃぁ〜・・親切。^^;

そうだ・・プレッツェルが有名だったんだ・・っと2杯目のビールを頼むときに「プリッツェル」っと

言ったらにっこり笑って[OK」。すぐにでっかいプリッツェルが出てきた。これが予想以上に美味しかった。

2杯目(ちなみにジョッキです)のビールを飲んでいる時に、ドヤドヤと高校生位の団体が入ってき

た。先生らしき人もいたのだ。前の演奏を見つつ、その高校生らしき団体を見ていたらなんとビールを

飲んでるよ。先生なら注意するんじゃないかと思ったけど、誰も何も言わない。って事は一緒にいる先

生らしき人は老けた高校生なんだろうか^^; なんともすごい団体でした。

今回のツアーはてんこ盛りツアーではなく、とてもゆっくりとした内容だった。

そうそう・・色々な人と一緒に旅に出るって素敵だなっと今回思った。

実は一緒に行ったSさん。雲が大好きだったのだ。

私は雲なんて雨かな?晴れかな?っと見上げる以上の事はなかったのだ。しかしこのSさん。

関西空港を離陸する時に窓に顔をくっつけるように外を見ている。そして「綺麗!!この雲」っと大感激。

そう言えば夏の雲みたいにモコモコしたなんとも可愛い雲なのだ。

ロマンチック街道を走っている時も「ほらぁ〜360度・・空と雲が見えるよ」っと。

「ほっほぉ〜・・そう言えば観光バスを見回すとなだらかな丘の上に青い空。そこに浮かぶ雲」なんとも

素敵ではないか。そのなだらかな丘の上には色数の少ない三角屋根の家が集落を作っていた。

ロマンチック街道の終点付近になると今までとうって変わって、3000m級の山がそそり立つように見

えて来た。風景が一変した。

中世の街並みの好きな私には、大満足の日々でした。

こんな楽しい思い出を作る事が出来たのも、家族のお陰です。

家族に・・感謝・・感謝。そして一緒に行ってくれたSさんに感謝。